瀬戸内クルーズ
                                                 
               平成十六年七月
                温泉三昧のクルージング
2004年7月15日、

午前5時15分泉大津港を出航する、京谷さんとダブルハンドの航海です、風は西の微風メィンを上げているが揺れ止めの役目も果たさない、エンジン回転2500,艇速6,2〜6,4ノット対地速度6,6ノット進路は292度、明石海峡に向ける、波も無く朝日がスターンの方からきつく輝いてきた。
8時10分、明石海峡を通過する、対地速度7,3ノット、前方に何処かで見たようなヤマハ29センターコックピットの艇が走っている、何と船内機と船外機の二機掛けでの航行です。
          明石海峡橋下     二色のAVASTR山野さん夫妻

風来坊さんに電話してみると矢張り二色に係留しているヨットでAVASTR山野ご夫妻が乗っているとの事、
今日は吉田に行くとの事です、我々は進路250度に取って小豆島、内海の草壁に行く予定で進む、
相変わらず播磨灘も風が無く静かなものです、潮が変って押され気味、対地速度は6,4ノット、艇速も同じく6,4ノット。
漁船が出ている、内の海草壁手前約8マイル地点で私達も吉田に行く事にして進路324度に変針した、マナイタ岩や金ヶ埼を廻りこんで吉田湾に到着、時間は午後2時丁度でした、自艇のログメーターで55,2マイルでした。
          吉田の桟橋です        AVASTRと2艇係留です
一時間ほどして山野ご夫妻も到着した、届け入れをして電気を使うがボルトが落ちて使えない、
出航二日ほど前にクーラーを取り付けたので電気の使える桟橋にと吉田に変更したのですが、
しかし電源が落ちてクーラーは使えません、ボルトを測ると90ボルト、スイッチを入れると
80ボルトに落ちる、さっぱりわやです、暑いキャビンでお寝んねするしか仕方がありません。
        300円で入られます          湯船の中の京谷さん

汗を流しにこの町のふるさと交流館と言う所の吉田温泉に行ってきました、約15分ぐらい山手です入浴料は300円で良い温泉です、

  汗を流して吉田にて夕食の魚料理と言う事で注文しました。
 
パンフレットに一人前2,650円と記載した海鮮料理を注文したのですが、支払い時に明細書を見て、ビックリ
「係留料はホームページを見ました」 と言う事で無料ですが夕食費が一人前4,775円となっていました、聞くところでは夕食は時下との事 で思わぬ散財に成ってしまいました、        勿論飲み物は別。

 左の食事は海鮮料理で二人分です。

16日午前6時に出航する、
今日も暑くなるので日除けのテントを張ったままでの出航となりました、
エンジン回転2600,艇速6,3ノット対地速度6,8ノット風がまったく無い、吉田湾より1マイル305度に進路変進して小豆島を左舷に見ながら245度で進む、その後212度に転針して右舷に豊島を見る、
前方に高松の町並みがかすかに見えてきた、本船航路に出る、9時10分左舷に男木島と女木島を見ながら進むが備讃瀬戸の潮に押されて対地6ノットに落とされる、前方に瀬戸大橋が霞の中にうっすらと見えてきた、大槌島、小槌島を左右に見る頃には更に潮に押されて対地5,6ノットに
落ちた、行き先を変更し昼食にと瀬戸大橋途中の与島に寄る。
     与島の桟橋使用料500円          京谷さん記念撮影
桟橋使用料500円、11時与島到着ログメーター32,4マイル、レストランで昼食を取り再び12時に出航する、対地速度6,3ノット艇速6,4ノットエンジン回転2700,多度津港務所に電話0877323059係留許可を取る、しばらくすると多度津の灯台が見えてきた、到着時間午後2時30分ログメーター合計42,4マイル、係留料二日で25円也。此処では桟橋の電気が港務所の好意で使えました。
   多度津の桟橋使用料二日で500円      佐藤さんと一年ぶりで再会です
五時にクモノス艇の佐藤さんが車で迎えに来る、早速夕食に讃岐うどんを食べに連れて行ってもらう、何としょうゆうどんが小で100円、釜揚げが200円、二杯食って満腹満腹、昨夜の敵を取った様な気分に成る。「江戸の敵は長崎でと言う事か」
        このうどん100円也          うどん屋にて佐藤さん
満腹になり丸亀に有る、ふれあいロッジの温泉、塩湯に連れて行って貰います。
      ふれあいロッジの温泉 多度津の桟橋で出航前に三人で記念撮影
艇まで送ってもらい、クーラーの効いたキャビンで、話し込んでいるうちにそのまま佐藤さんも我が艇でお寝んねしてしまいました、一緒に行こうと誘ったのですが今日はウニを取りに行くと友人と約束をしたのでと佐藤さんが帰ってゆく、私も帰りに又寄るかもナー、とここで分かれました。
多度津を午前6時15分に出航、艇速6,1ノット対地速度6,4ノットエンジン回転2600,今日も西よりの微風、日除けのテントを張ったままの機走です、8時艇速6,1ノット対地速度5,6ノット潮に押されている、進路253度、
10時30分対地速度5,2ノットに更に押される、
西の真上りで見かけの風が20〜25ノットと吹いて来た、左舷に高井神島が見える、後18〜19マイルで来島海峡だ、ブローで30ノットをオーバー、ジブを展開していたのですが海峡通過のため巻き取ろうとしたところスピーンハリヤードと絡んでトラブル。
        ラットを握る京谷さん
結局ちょうちんの様に成ったまま海峡通過、海峡は北流れの潮4ノットに乗って対地速度10,4ノットで通過する。

その後波が治まった海域でジブを巻き取りました、行く手に大崎下島御手洗の白い灯台が見えてきた、K&KU石田さんに電話をする。

岡村島との間を通過してフェリー乗り場の裏手に位置するゆたか海の駅の桟橋に午後2時ジャストに到着しました、ログメーター49,7マイルでした。
           来島海峡の波
岡村島と言えば2001年九週一周した帰りに立ち寄ってガソリンスタンドのお兄ちゃんに車を貸してもらい、えらいお世話に成りました、そんな思いでも有って懐かしく思いました。
                    大崎下島の海の駅の浮き桟橋係留
桟橋ではK&KU石田さん初め満帆の伊達さん、須磨ヨットクラブの前川さん、第一ホテルのヨットを回航している谷さん、ゆたか海の駅の支配人眞田さん達に舫いを取ってもらいました。

京谷さんが此処で帰る、18,19日は自艇の船底塗装の日、息子さんの翔平君が九州より帰ってくるとの事、三日間のクルージングご苦労様でした。

夕食はゆたか海の駅の定食で5人でビールで乾杯、お風呂をよばれてクーラーの効いたキャビンで皆さんとくつろぎました。
      蒲刈島に向かうK&KU       ラットを握る満帆の伊達さん
18日この日
はゆっくりと9時30分に出航する、K&KUに眞田さんのご主人と石田さんのダブルハンド、私は満帆の伊達さんと二人で乗船今日は伊達さんにラットを任す。

第一ホテルの谷君と三艇で蒲刈島「かまがり」県民の浜に進路を取る、西の風帆走が出来る、エンジンを切って6,3〜7,2ノットで走る、上りより進路を変えるとアビームに変化、気持ちよく滑る、行く手にふれあいの館の海の駅が見える、
大きな浮き桟橋に係留する。

       第一ホテルの37ケッチー

       良い風を受けて帆走             県民の浜

       
         ふれあいの館の海の駅が見える大きな浮き桟橋で食事をする

輝きの館で昼食続いてやすらぎの館で天然ラドン温泉に入る、クルージングならこその贅沢な時間だ、汗も流して大崎下島に向けて出航午後4時に到着しました。
ログメーター22,2マイル、その内帆走は半分の距離でした。

しばらくするとサンタルチアの秦さん達がお見えになる、サザエやツブ貝のお土産を持参、我が艇にてしばらく雑談、今夜も夕食はゆたか海の駅でお世話になる。
      ふれあいの館の入り江 大崎下島海の駅支配人眞田さんと石田さん

19日午前9時に
二日間お世話になった、ゆたか海の駅の桟橋に別れを告げる、勿論二日間共係留費は無料です、
電気使用も無料です。
   中野島と岡村島に架かった橋      建物は大崎上島の国民宿舎
前方に大横島、それを左舷に見て大三島のフェリー乗り場の桟橋に到着、この桟橋もしまなみ街道が出来たからか、フェリーは入っていない、今夜はここでお世話になります、ここも無料です、ログメーター7,9マイル到着時間は午前10時30分。
電気も使えそうです。
大三島はつる姫伝説の有る所「見慣れた空雲は流れる愛する人のところまで
つる姫のように一途な心変らない何があっても愛している・・・」

  大三島の観光用桟橋停泊料無料             大山紙神社

         大紙神社本殿前 大三島大紙神社で伊達さん、石田さんと私
しばらく休憩して少し早めの昼食冷やしうどんを食べる、一旦艇に帰ってきて大三島の大山紙神社に参詣途中で満帆の伊達さんより電話、
車で港まで来たとの事、神社の鳥居の前で待ち合わせて三人で大山紙神社に参詣する、
宝物館や海事館を見学してマーレ・グラッシャー大三島にて温泉に入って夕食もここで頂く、
夕日の沈む頃伊達さんに港の桟橋まで送っていただきました、伊達さん重ね重ねおおきにでした。
     マーレ・グラッシア大三島温泉      来島海峡に向かうK&KU

20日6時に出航する、
艇速6,3ノット対地速度6,6ノット今日も風は無いもちろん波も無い、6時50分に大下島を右舷に見て水道に進む頃には反流に押されて対地速度5ノットに落ちた、しばらくして潮が変り対地速度7,3ノットに伸びてくる、7時40分来島海峡通過潮止まりで対地速度6,5ノット艇速同じく6,5ノット。
            来島海峡        海峡を通過するK&KU
エンジン回転2700,本船航路に出る、進路59度で進んで行く、8時30分対地速度7,7ノット潮に乗ってらくらくクルージングとなった、しかし暑くてたまらない西の風が微風なので前に回って見かけで3ノット、9時45分高井神島を右舷に見る頃には、少し落ちて対地速度7,1ノットと成った、ヘットセィルもはらまない、12時頃には右舷に三崎の半島を見る、
粟島の沖よりを通過して多度津港に早々と1時15分到着、ログメーター46,7マイルでした。
       多度津に向かうK&KU       多度津桟橋のピットに表示

                       多度津にて佐藤さんと

町に出て暑さしのぎのカキ氷の店を求めて駆け込みました、夕方まで桟橋周辺でうろうろ、6時過ぎに佐藤さんが車で迎えに来た、石田さんが初めてなので、佐藤さんの世界一周に使った23フィートガフリグ百鬼丸、今艇名を替えたクモノスを見学に行く、その足で今回も名物うどん、二杯も食って満腹満腹、スーパー温泉に三人で行きヨットまで送ってもらった時は既に10時でした、今夜はこのまま佐藤さんとお別れです。
                           瀬戸大橋
21日6時に出航する、
備讃瀬戸は逆潮ですが仕方の無い事、出た時は対地速度6,6ノット艇速6,3ノットエンジン回転2700今日も風が無く屋形船での出航です、しかし少し風が出てきた見かけの南風ジブを上げると0,3ノットプラスと成った、
          与島の観光船         大槌、小槌島

7時瀬戸大橋下を通過対地スピード6,2ノット、前方に大槌、小槌島が見える頃には更に潮に押されて6ノットに落ちた、
                       鴻島手前の前島付近

大槌、小槌島の真ん中を通過する、オッパイ島と私が思っている丁度谷間を通過する状態になる、9時に転進、伯方島を左舷に17度豊島を右舷に長島の盾崎に56度に進路を取る、11時牛窓沖の黒島や黄島を左舷に見る
盾崎を左舷見て鴻島の桟橋に到着、ログメーター43,9マイル到着時間12時30分。
          浮票と鴻島の桟橋に係留したK&KUとブルーシーガルY
早速石田さんの別宅で冷やしうどんをご馳走になりシャワーで汗を流す、5時30分の連絡船で日生の寿司屋秀吉で夕食、6時50分の最終便で鴻島に帰ってきました。

クルージングの最後の晩餐で石田さんには散財をさして申し訳ありませんでした。
泉大津に向けて出航するブルーシーガルY          K&KUを桟橋に残して
22日午前5時
過ぎに起床、石田さん手作りの茶粥をご馳走になる、6時過ぎに石田さんに送られて泉大津に向けで出航する、
今日も暑いので日除けテントを張ったまま、大多府島を右舷に見ながら進路90度、9時15分家島本島を右舷に見る

                        家島諸島です

その頃には対地速度6,2ノットで進む、鞍掛島を左舷に見る頃には対地速度は差か潮の影響で5,7ノットと成った。
                           明石大橋

差か潮なので江崎よりに転進して反流に乗せる12時55分明石大橋下を通過対地速度8,1ノットで大阪湾に突入する、
2時頃には対地速度7,7ノットで潮に乗って泉大津に向かう、3時40分泉大津の我が桟橋に到着しました。ログメーター58マイル。
港では風来坊大鳥居さんが待っていて家まで送ってもらいました。

八日間の瀬戸内クルージングも暑い日差しの中で無事に終わりました。

今回の航海での走行距離は326マイルでした。
航海時間49時間30分で平均すると約6,5ノットのスピードで航行、潮に助けられています。

今回の航海で一番役立ったのは日除けのテントでした。

  左は泉大津港紅灯台