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昨年の暮れより白煙が出ていた。
エンジン始動は寒くても困難と問う事もなし馬力も落ちている様には思われなく。オイルの消費も大きくない。
圧力計にて計って見ると一番前が22K,二番目は32K,三番目は33K,
圧力にばらつきがある。
走ると排気圧が上がるので白煙も止まる。そんな事でオイル下がりだろうと思いヘットを捲る事にした。
取りあえず、クーラントを抜いてゴムホースを外した。 ヘットを外すと何と一番目のピストンがシリンダーの上始点位置より2ミリほど低い。原因不明でコンネクチングロットが曲がって短くなっているようです。
馬力も何時ものままですし、スタートも同じ事なのに。
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ヘットを取り外して初めて分かった事でこうなれば私の手には負えない。
「坂本鉄工」に出す事にした。
思えば、昨年の11月の終わりごろエンジン始動後空負荷しをすると白煙が上がるが、ぺラを回して2,500〜2,800回転で走ると白煙が止まっていた。
オイル下がりか?、噴射パターンが悪いのかと思っていましたが、結果は大仕事になりました。
今日はエンジンを撤去、朝からシャフトのカップリングを外してエンジンマウントを緩めて、燃料パイプ、オールタネーター、配線も外す、コントロールケーブルなどを撤去した。
午後より坂本さんが取りに来る。 |
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メィンハリヤードでエンジンを吊る。皆さんに手伝ってもらって降ろしました。ピストンを抜いてコンネクチングロットを外してみると見事に曲がっていました。組み立ては坂本鉄工さんにお願いしてオーバーホールとなりました。結局曲がった原因は不明。
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私の使用時間は3,300数時間ですが、開放した結果ですがシリンダーは減っていません。車の使用で言うと約6〜7万キロぐらいの使用ですが、車の様に加速をしたりエンジンブレーキを掛けたりしない、一定の回転で一定のトルクの使用ですので車の倍以上の使用に耐えられると思います。
上の写真は坂本鉄工でのオーバーホール中の3GM30Fと艇内のエンジンベット及びスタンチューブ。
今日はエンジンが帰って来た。待っているとエンジン到着です。ハリヤードでぶら下げて皆さんに手伝ってもらい、元のベースに乗りました。エンジンマウントの締め付けも完成です。配線も完了。燃料のエヤー抜きもしてエンジンスタート。機嫌よく掛かりました。後は微調整と一度機走して、調子を見なくては成りませんが、空負荷しをしても白煙は上がらず。
気持ちのよい噴射音だけで、機嫌よく回っていました。試走結果。回転数2,500エンジン音が静かだ回転を上げて3,200迄回しても排気音も静かな物です。又共振点もなくなりましたし、排気の白煙も止まりエンジンがよみがえりました。
スタンチューブの取替え。
エンジンを取り付けて芯を調整して二〜三度試乗した時には何ももれていなかったのですが。一昨日走ってきて点検をした時に少しスタンチューブから海水ががもれていた。エンジンマウントを取り付けた際に少し前後のシャフトの位置が変わったのか?。スタンチューブの位置ずらしを二度ほど行ったが漏は止まらない。使用スタンチューブはボルボの「ラバーパッキングボックス」と言う製品です。早16年3,300時間以上使っているので減っていて当然です。この手のスタンチューブは調整は不可、漏れ出すと取り替えなければなりません。
予備は積んでいるので、今回取り替える事にした。上架をして取り替えるのが基本ですが。海上係留のままの取替えに挑戦です。シャフトにジンクを止めていて後ろにづらす事が出来ないのです。カップリングの4本のボルトを外す。次にエンジンマウントのネジを外す。エンジンを前に15〜20センチ、ずらさなければ抜けないのです。スタンチューブの入れ替えのためエンジンを前に移動する。
スタンチューブの取り付けネジヘキサゴン2本を取る。次に既存のスタンチューブを引き抜きます。シャフトの間から漏水。ウェスを間に突っ込んでおけば大丈夫です。海上でヘットのバルブ交換と同じ事です。
スタンチューブの取替え作業の開始の工程は。エンジンマウントの取り付けボルトを撤去。8本
1 エンジンとカップリングの取り付けフランジナットを4個外す。此れでエンジンと縁が切れる。
フランジナットを緩めてカップリングを取らなければスタンチューブが抜けないため。
2 カップリングの6本のボルトを外して、用意しておいた6本のボルトより10ミリ長い3本のボルトを
締め込んで行くとスリブが抜ける。
この時にカップリングの外側の止め金具のヘキサゴンのボルト4本も外す。「此れはしなくとも可能」。
3 シャフトのセンターを止めているボルトを取り外す。スリーブを抜くため。
4 エンジンを200ミリほど前に引っ張り出してスタンチューブを抜き取る。海水が流れ込んで
来るのでウェスで巻き込んで止水をする。
5 プロペラシャフトを2000番の水ペーパで研磨。
6 新しいスタンチューブにグリスを塗りこんでシャフトに差し込んで、止水をしたウェスを取って
シャフトガイドにはめ込む、そしてバンドで止める。差し替え中は海水が流れ込んで来るが
あわてない事です。洗面器に2〜3バイ程度。
7 此れでスタンチューブの取り付け完了。海水の浸入も無し。
8 カップリングのスリーブを差し込んで、センターボルトを締める。
9 カップリングを差し込んで。6本のボルトでスリーブとカップリングをを締め込んで行く。
9 エンジンを元に戻しマウンを締め付ける。後は外した時の逆で4個のナットでフランジを締め付
けて完了です。
10 漏れた海水を汲み取ってエンジン始動。
11後は一度機走して試験をすれば完了です。
仕上がってから5日後、2〜3回試走、約5時間ほど機走した後でシャフトの芯の再確認です。
係留したままエンジンを回して、前進に入れてマイクロ:ゲージー代わりに針金でテスト。
少しは狂っているかナーと思っていましたが。狂いは0,2以下の狂いぐらいの様です。
此れで芯出しは完全に完了しました。
上架作業の場合はエンジンマウントをずらす必要なし、カップリングのボルトも外さなくとも良い。
試走結果。港より回転数1,000回転〜3,200迄、右に左に蛇行し回転を上げ下げしながら、いろんなパターンで試走。共振点も無い、エンジンの排気色も無色。以前と同じ回転数で02ノットぐらいよく走るようになったと思いました。
走りながらスタンチューブも点検。漏水もまったく無く振動も少ない、
気持ちよく走る。ビルジーの心配も無く、此れで後数年は手を付けずに乗れるでしょう。
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