以前より出島ヨットクラブ所属の北さんが提案していた、エタップ32,TACHIU艇、北さんの新艇、大阪湾脱出作戦、クルージング計画です。
下記の日程での行き先、予定です、何方でも参加は自由ですご参加下さい、各ハーバーより自由に出航してください、天候によって出航できない時は事前にお知らせします。変更も有ります。参加費無料です、自然が相手ですので、各自艇の責任によって出航してください、
原則的には二日とも現地集合と致します。以下参考です。
10月11日富島泊、12日洲本泊、
@堺出島港〜富島漁港、約28,5マイル=4時間40分。「水路を含む距離です」
A富島漁港〜洲本港、 約24,5マイル=4時間強。
B洲本港〜堺出島港, 約31,5マイル=5時間強。「水路を含む距離です」
全工程合計艇速約6ノットとしての時間計算=84,5マイル。
と言う掲示板の呼びかけによって実行されました。 |
女心と秋の空、昔からの格言は良く当たるものですね、長期天気予報では最高の天気だ
と思っていましたが、近づくにしたがって少し天気予報が悪くなってきましたが、それでもまずまずと思っていましたが、さて当日はまさかの天候となりました。
可愛い女の子に愛想良く振舞われてその気になっていて、近づくと、まづまづかな〜と思いつつもデートの約束、約束の日に元彼を連れて来られた心境でした。
11日早朝 泉大津港で風来坊大鳥居さんに差し入れのジュースを貰い、お見送りに預かって午前8時に風がきつかったのでワンポイントを入れて出航する、タチ艇も出航しただろうと思って、石津航路のトラブイ付近より北上、上り一杯でメィンで6,5ノットオーバーで走る、しばらくすると船影が見え出した、だぶるれいんぼう艇の姿が無い、北さんに電話を入れると、少し後ろで帆走しているとの事です、その後だぶるれいんぼう艇はメィンセィルのバテンを破損引き返すとの事、それではとタチ艇の前に出て、付いておいでやーと声をかけて帆走する。
東の風見かけで25ノットのコゥターリーで艇速7,5ノットで帆走、後ろを振り返ると随分と遅れている、艇速を落とすために、メィンを下ろしてセルフタックの80%ジブを展開、此れで艇速6,5ノットに落ちた、しばらくして再度後ろを見るとタチ艇もメィンを下ろしている、くるりとUタウンしてタチ艇に声をかける、メィンを上げて、此方は減速の為やデー、タチ艇は2ポイントリーフでエンジン回転1500で付いてきた、
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明石大橋手前 |
明石大橋手前のブルーシーガル |
私はジブ一枚で6,5ノットで海峡向けで進んでゆく、和田岬の白灯台が目に入る頃にはうねりも大きくなってきてオーパイではけつを振る、こまめにジブトリムに専念する、風も次第に上がって来て27〜30ノットオーバーとなる、艇速も上がって7,5〜8,5ノット、時々サーフィングして10,9ノットオーバーとなる、対地速度では潮に押されて9,5ノットオーバーこの風の中、北さんの奥さんがヘルムを取る、天晴れ天晴れ拍手喝さいだ。
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タチ艇明石海峡難なく通過 |
富島漁港到着 |
そんな事を思いながら帆走していると明石海峡の前まで来る頃には風も少し落ちて艇速も落ちた、北さんが電話で、はよう走ってヤーと言ってきた、エンジン始動して艇速を上げる、11時30分明石大橋通過、
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のり姫艇池永さん |
タチ艇と北さん |
のり姫の池永さんが私より少し後で出航したが、泉大津よりラムラインで進んで来たので、早海峡を通過して我々を待つと言ってきた、海峡を越えると波も穏やかになりそのまま三艇そろって富島漁港に12時45分に到着した、ログメーター32,5マイルでした。
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ブルーシーガルY |
サクセスも到着 |
到着後家から持ってきた昼飯のおにぎりをレンジでチーン、これで満腹、コーヒーをタチ艇で池永さん共々にご馳走になり、池永さんが持ってきたワインで乾杯、しばらくすると西宮の35フィーとのカタマランが入港した、ワイルドジャイブをしてメィンのスライダーがみな飛んでしまって、メインを使うことが出来ないと言っていました。
2時半頃にサクセスが入港、時田さん達三人での参加です。
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全員でかんぽの宿の温泉に |
北さん夫妻と池永さんは、野島断層を見学に行く、サクセスが燃料漏れ、修理を手伝って完了する。
4時半過ぎに何時もの様に、かんぽの温泉で汗を流して良い気持ち、
五階の展望風呂より西を見ると茜色に染まった播磨灘の夕景色は美しい。
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かんぽの5F温泉より見る港の風景 |
播磨灘が茜色に |
かんぽを出て今夜の夕飯は、サクセスの時田さんがお勧めの「志田」でヒラメ、カンパチ、イカの造りを食って、明石焼きとお好み焼きも食べました、飲んで食って2400円、安くて美味しかった。
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かんぽのロビーで |
夕食の志田食堂 |
我が艇に帰って池永さんのワインで二次会は何時もの通り、明日の天気に期待して今日は疲れたので10時前にお開きです。
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志田の美人の女将さん |
夕食の志田食堂 |
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ブルーシーガルで二次会 |
今日の明石海峡は静かです |
12日、のり姫の池永さんの息子さんを東京より来るのを待って鳴門を越えて沼島行き、河田さん達と合流予定、息子さんの到着を待って我々ものんびりと出港準備をする、10時20分3艇そろって富島港を後にした。
のり姫は鳴門向け、タチとサクセス、ブルシーガルの三艇は再度明石向け、昨日と違って波も無く海峡は穏やかで、反流に乗って8ノット、11時13分明石大橋下通過、岩屋漁港では、たなぼた艇が小豆島行きを変更して昨夜より停泊中、
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淡路島岩屋漁港 |
仮屋港の観音さん |
電話を入れると今日も朝から飲んだくれて出港中止と言っている、この辺りは潮に押されて艇速6ノット対地4,6ノットしばらくすると電話が鳴る、だぶるれいんぼうとキャンモアも堺を出航したと連絡ありました、サクセスは今日の予定では翼港に行って松穂の湯に行きたいと言っていましたが、観光船の日本丸が入港していて、泊める所が無いので、同じく洲本に行くと言ってきた。
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翼港に入港していた観光用日本丸 |
西宮のゆうばれ、 |
仮屋沖観音さんの前で12時半、昼飯のインスタントのウナギ飯を電子レンジで暖める、
しばらく進むと、西宮のゆうばれとミーティング、生穂港に行くと言っていました。
電話が鳴ったオーロラの藤原さんが泉大津より洲本に向かっているが早く着くので港の前で魚釣りをするとのことです、大阪湾の淡路よりは波も無く風も無く私たちはこの日はのんびりとした機帆走日和です。
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すもとフレアイフエスターの阿波踊り |
洲本港到着 |
タチ艇と2艇そろって入港する、同時期に堺出島の北さんと同じクラブのシーマスター田嶋さんが到着した、この方もご夫婦で乗っている、到着時間午後2時22分、ログメーター20,3マイルでした。
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釣り糸をたれているオーロラの藤原さん |
出島よりの参加のシーマスター |
港に入って行くと阿波踊りの(ア ヤットサーヤットサー ア ヤットヤット)
(アーラエライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイヨイヨイ) とよしこ囃子が聞こえてきた。
大歓迎、そんな事は無いか?、「すもとフレアイフエスター」が開催されていて賑やかだ、オーロラの藤原さんが釣りはダメだったがマグロの解体のイベントで、二人分の造りをゲットしたと言っている、洲本港では忠岡に置いている田所さんも居た。
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洲本港は臨時のヨットハーバー |
洲本の銭湯東光湯 |
二色よりは楽天、淡輪よりも一艇居た、続いてだぶるれいんぼう艇キャンモア艇サクセスと全艇10艇の集合で洲本港は、にわかヨットハーバーと変身した。
北さん夫妻と大儀さん達と港のターミナルでコーヒータイム、全員そろったので4時半頃に銭湯に行き、汗を流して外に出ると雨が降っている、前もって予約をしていたので少し早めですが小走りに白梅食堂に駆け込んだ。
ここでは皆様ご存知の通り大宴会と成りました。
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白梅食堂 |
ご存知白梅食堂で大宴会 |
一方、沼島組の河田さんより電話あり、鳴門周りで、のり姫艇の池永さんも到着して、今木村屋で盛り上がっているとの事でした。
此方の参加艇は、K&KU、空海、のり姫の3艇です。
我々も満腹に成り、千鳥足で白梅食堂を後に港に帰って来ましたが、ブルーシーガルで二次会開催、外は降ったりやんだりの雨模様、11時過ぎに解散をしました。
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沼島組クルーズのメンバー |
ブルーシーガルで二次会 |
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出航前のひと時 |
ロビーで朝食のモーニング。 |
13日 は朝の6時に土砂降りの雨、沼島に行っている石田さん河田さん達も8時の出航予定を延ばすと言っている、こちらも雨だけではない、風もキツイしばらく様子見る事にして、
ターミナルでモーニングコーヒー、皆が拠ってきて、ワイワイと話が弾む、沼島の様子を見てからと、私たちも情報待ち、沼島組は10時半に出航すると河田さんより通知あり、
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ターミナルロビーで出航時間を待つ |
それでは沼島を出航したら状態を知らせてと通知する、10時半再度沼島組の情報通知では、波も少し治まって来たとの事、それではこちらも雨が落ち着いていれば11時過ぎに出航する事に決定した。
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キャンモアの出航 |
だぶるれいんぼうの出航 |
全艇11時前に出港準備完了、順次出航して行く、出島のシーマスター田嶋さん夫妻は沼島に行くと言う、この風と波では友ヶ島海峡の状態を見て無理であれば引返すようにと注意をする。
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シーマスターの出航 |
オーロラVの出航 |
防波堤を出ると今朝の雨の影響で海面が土砂色に染まっていて、大きな波が押し寄せてくる、一つ一つ乗り越えながらワンポンリーフのセィルアップ、北東の風、進路約80度に保針、エンジン停止、ジブを展開、艇速7,5ノット、風はキツク波も荒いが良く帆走る、ポートの片上りで見かけの風25〜28ノット、対地速度も潮の影響も無く同じである。
その頃沼島組友ヶ島水道手前を泉大津向けで航行していた。
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沼島より出航したK&KU |
タチ艇Uの出航 |
後ろから見ると、キャンモアも良い風で良く帆走している、この波では船外機は無理だろう、後ろより徐々に追い上げて行く、12時過ぎに潮に押されて低速が落ちてきたボートスピードは同じでも対地速度は6,5ノット、その頃には風が北に触れてリーチングの帆走となる、風下でオーロラ、サクセスと続いている。
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だぶるれいんぼう艇 |
タチ艇U |
少し風上の7時の方向でタチ、キャンモア、だぶるれいんぼう、と並んで走っている、しばらくすると見えなくなってきた、関空の沖に差し掛かると瞬時にして波も風も落ちてきた、その頃には再び後続艇が視界に入る。
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キャンモアの帆走 |
オーロラVの帆走 |
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洲本を出航し大阪湾を横断帰港に向かう タチUとブルーシーガルY |
艇速5,ノット近くに落ちてきたのでエンジン始動2000回転で回すと艇速も0,7ノット+、そのまま岸和田沖に向かう。
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右舷後ろに友ヶ島水道を見る |
淡路の山々を背に |
前方に車運搬本船が此方に向かってくる、右舷に15度転進、しばらくすると、その船も左舷に転進した、又舳先がこちらを向く仕方なく左舷に20度しばらくするとまたまた向こうも転進、なんのこっちゃー、三度目は右舷に30度転進すると今度は本船も右舷に転進した、後で思うに、こちらは直ぐに舵が効くが大きな本船は一呼吸も二呼吸も置いてからでないと曲がらない、同時間に同じ方向に切っても後から本船は追いかけてくる状態になるのでしょう、
大津川河口を見る頃には又少しですが風が吹いてきた、港の前でビバドールの土井さんが居る、が其のまま泉大津港に入港到着時間は午後3時20分でした、ログメーター30,6マイルでした。
後書き
今回のクルージングの富島行きはコゥターリーの強風と、中の一日はのんびり機帆走、スコール並の豪雨、帰りは強風のポート一本で各港迄の帆走、いろいろと楽しみました。
このクルージングで一番の敢闘賞はタチ艇北さんの奥さん、行きも帰りも強風の中、舵取りに頑張って、天晴れ天晴れでした。
洲本よりの帰りの強風で一番ちっちゃなキャンモア、ヤマハ21Cが親息子のダブルハンドで意気の合った素晴らしい帆走を見せました。
オーロラの藤原さんがオーパイ故障で、シングルで洲本よりティラーを持ちっぱなしでお疲れさんでした。
サクセスは富島まで燃料漏れの航海でした。
だぶるれいんぼう艇はオーパイと手動合同でキャノピーの中、初日の強風でバテンの損失でした。
我が艇は、今回のクルージングで最後の日にフェンダーを1本流出しました。
参加艇の皆様今回の航海は天候に泣かされましたが、楽しく無事に帰って来ました、各艇の皆様、お疲れ様ご苦労様でした、又ご一緒に行きましょう。
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