1997年8月  ブルーシーガルY オーナー:上田 孝


1997年お盆のクルーズ(阿波踊り)




8月13日午前7時30分淡輪マリーナより出港、ブルーシーガルは先週の淡輪21世紀レースに出場のため、9日強風警報の中艇を回航したが外来艇が3艇の回航のみでレース日に成っても2艇だけの回航に止まり、強風警報も解除ならずやも無く中止となり、結局艇を淡輪に係留したままで今回の出港と成った。乗員総勢10名、機帆走で進む、連れ潮に乗って友水を10時前に通過する、途中大森さんや勝っちゃんの無線が入る、彼らは明日のクラブのクルージングの準備のために一日先に沼島に行くと言っている、我々は四国徳島の阿波踊りヨットレースに参加のためケンチョピヤマリーナーに進路を取る。沼島の北側を通過した当たりで「どんぶらこ」と出会う浦中さん親子も徳島に行くと無線で言っている、しばらくすると寺田さんの「グッディマイグランド」が今朝の午前4時に泉大津を出港し徳島に進路を取っていた、一緒に行くことにして2艇で午後2時徳島の新川を上ってケンチョピヤに到着した。今回の徳島行は、前さんと突然に話が決まり西井さんに出艇申告証をフアックスしてもらい、出艇が決まった、メンバー始め私も我が艇も阿波踊りレースは初めてのエントリーで、事前になんらの知識もない。明日に備えて出艇申告を済まして一休み。午後5時ホテルで艇長会議が始まる。遠いエントリーは東京及び九州の艇も来ていた。艇長会議も終わり皆で夕食を食べ全員早速いつもの風呂に行く、風呂から上がっていつものごとく踊り見物に出掛ける、今夜は公園のほうに行く事にした、風が涼しくて汗が出ない、しばらく見物をして艇に10時頃か帰って来て、10人全員が艇で寝られないので桟橋にテントを二張り張って艇で西瓜をたべて一息入れ午前1時過ぎに眠り込む。

14日午前7時出港、寺田さんにも乗ってもらってレース海面に向かう、本部艇とスタートマークを確認して8時に、スタートラインを花火の合図で飛び出す。ダントツのスピーンスタートだ、コウターリーで風速約見かけ8ノット、艇速は5,5〜6ノット、ダントツで走る、しばらく走って前さんにラットを渡す、スタートして約30分後Cクラス合計82艇中トッブで走る、気持ちがよい、しかししばらく進と磯よりから同時スタートしたCRクラスの艇が追い潮に乗って前に出て来た、磯のほうが潮が良いようだ、ここで気が付いたが途中に川が有り浅くなっているので流れが変わるらしい、もはや遅く仕方なくそのまま進む、3つ岩を交わすと風がふらつきブローが入る、ブローチングしかける艇も出始める、回航の暗礁灯台を回れば先行き艇が団子状態、その後ろより回航する、タックタックの繰り返しで、3つ岩の方に進路を取るが波が悪いそれを嫌って沖だしをする、タックタックの連続だ、沖がわに出した方が良いと思ったのが間違いで潮目を突っ切って磯よりの反流に乗った方が早かった。沖側より回り込んでフイニッシユー、合図はホーンでなく阿波踊りの演奏だ。結果はクルーザクラスC1で10位と成った。4時30分よりパーティが始まり表彰式は5時過ぎ、6時30分にヨット連で皆そろって踊りに行く真っ黒けの顔に汚いティシャツ、集まった連中の汚い顔顔顔、500人以上のヨット連、人数ではどこの連より人が多い、結局踊るどころかデモ隊が通り過ぎて行く、踊り会場を2箇所回ってまだ踊りに行くヨット連を抜けて我々は風呂に行き艇に12時頃に帰って来た。

15日8時過ぎ、前さんとその助っ人を降ろし6人で出港アンカーを上げる、前さんは四国の友達を訪ねるらしい、助っ人は寺田さん一家と沼島に出港して行った。赤灯台を左に見て一路南に向かう、携帯電話が鳴った土屋さんだ。沼島を出港したと言っている、2艇で日和佐に向かうことにして機帆走で走る、伊島を越えると台風13号の影響で大きなうねりが押し寄せてくる、日和佐の港の入り口がうねりによって見え隠れ、風はさほど強くは無いが波にもまれて四苦八苦しながら港に入る港中は静なものだ、何時もの岸壁にもやいを取る午後
1時40分テンと張って昼飯のピラフを食べながら土屋さんを待っていると夫婦仲良くやって来た、大きなうねりで港が見えなかったと言っていた、早速ピラフを作って腹ごしらえ、一息ついて日和佐のウミガメ資料館に行く、賢三らは魚釣りに精を出していた。午後6時皆そろってホテルの前のうどん屋で夕食前の腹ごしらえ、ホテルの硫黄温泉の風呂で汗を流して艇に帰って来た。岸壁にテーブル出して焼き肉パーティを始めた所、にわか雨、仕方なく艇にテントを張ってコックピットに移動して12時過ぎまで飲んで食って満腹満腹。

16日午前8時前に2艇揃って出港した、うねりは昨日より波高は小さいが伊島までは斜め後ろから押してくる、伊島を左舷に見ろ頃よりピッチの長いうねりに乗って艇は時たまサフィングして良く滑る、今日も快晴夏日より台風の影響で少しうねりが残っている程度だ。午後2時30分頃友水の潮止まりに合わせて水道を抜ける。昨日阿尾に停泊していた今西さんも今朝阿尾から出港したと無線でつながった、先行きしていたトムゼリーが30分程先に洲本に入っていると無線で知らせて来た、石田さんや浦さんも昨夜は阿波踊りを見物して、今朝徳島を出港し淡路由良に入港予定と無線で言っている、我々2艇は洲本に入港し、トムゼーリーの横手に停泊する、今回のクルージングは何時も早めの入港だ、しばらくすると高速艇で家内や賢三の家内とその友達おばはん軍団が7人でやって来た。今西さんらと合計22人の大所帯、手分けをして買い物組と支度組、今日も岸壁で大パーティ、港を埋めたてた広場では洲本の盆踊り大きな踊り場だ、屋台も数多く出揃った、今夜は賑やかな夜になる、パーティも終わって踊りに行く、皆そろって洲本の盆踊り、わいわいがやがやと楽しい夜となる、家内等はホテルに行き我々は11時過ぎに風呂に行き12時過ぎに艇で眠った。

17日陸路組は午前8時過ぎに帰って行った。我々も9時過ぎに3艇揃って出港しる、波が悪く風も真上だ、仕方なく一時仮屋の方向にに進路を取る、和田岬の灯台が見えて来た、ここら当たりでタックをする、大阪湾の真ん中辺りで再度タックをする、本船行路を横切る頃には波も修まって来て風も良くなってポートタックで帆走する6,5ノットで泉大津向けで良く走る、結局2時間あまり帆走して午後2時に赤灯台を右に見た、各艇も次々と入港する、皆さんお疲れさんでした。我々も艇をもやって3時過ぎに帰って来た。

ブルーシーガルW 上田 孝